#レジンアクセサリー
#ハンドメイドの悩み
#加水分解
レジンって、本当に不思議で魅力的な素材なんです。
透明度、光の反射、何でも閉じ込められる自由さ…
制作中は、 まるで魔法をかけているみたいで、 この透明なドームの中に永遠の美しさを閉じ込めたような気持ちになります。
でも、レジン作家なら誰もが知っている、 そして密かに抱える「悩み」があるんです。
それは、 どんなに丁寧に、 どんなに完璧に仕上げても、 いつか必ず訪れる「加水分解」という現象。
科学的に言えば、 空気中の水分と反応して化学変化が起きること。
簡単に言えば、 レジンが水分を吸って、 徐々に艶が失われ、 表面がほんの少し白っぽくなったり、 手触りがネバつくようになってしまうんです。
特に湿度が高い梅雨の時期なんかは、 「あぁ、頑張れ…!」って、 心の中で作品にエールを送っています😂
もちろん、これは「経年劣化」という避けられない自然なこと。 天然石だって、金属だって、身に着けることで風合いが変わっていきます。
でも、あの制作直後の、 指紋一つない「トゥルン!」とした透明感を思うと、 ちょっと切なくなるんです。
作家としては、 お客様にはいつまでもピカピカの状態で使ってほしい。
だからこそ、 レジン作品の保管方法(高温多湿を避ける、直射日光に当てない)や、 お手入れのコツを、 本当はもっともっと伝えたいと思っています。
でも、加水分解という変化さえも、 私はどこかで愛おしく思っています。
それは、アクセサリーが、 お客様の「時間」を一緒に過ごした証だから。
身に着けてお出かけした日、 バッグの中で揺れた日、 季節の移り変わり…
そうやって、 あなたの日常の水分や温度を吸い込みながら、 少しずつ、 少しずつ表情を変えていく。
それは、 「量産品ではない、あなただけのもの」という、 ハンドメイドアクセサリーの唯一無二の価値かもしれません。
もし、私たちのレジン作品の輝きが変わってきたな、と感じたら。 それは「劣化」ではなく、 あなたとの「歴史」が刻まれた証拠だと思って、 大切にしていただけると嬉しいです。
そして、また新しい輝きが欲しくなったら、 いつでもショップを覗いてくださいね😊✨
[R工房] 作家より。
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